尾道から渡船に乗って着いた対岸の向島町兼吉のバス停には、新しい待合所があります。このかわいらしい建物は、映画監督の大林宣彦氏が尾道を舞台に撮影した「あした」という映画の中で待合室のセットとして造られました。そのセットを向島町の観光協会が譲り受けてこの場所に移築したものです。移築費用は1,380万円かかったそうです。
尾道市と向島町の間にある尾道水道には、渡船が多く行き交っています。渡船の航路は4本もあり、朝夕のラッシュ時には、フェリーが海面にひしめき合っているような印象さえ受けます。移築されたバス停があるのは、尾道側が土堂の所から出ている尾道渡船の兼吉港にあります。渡船は尾道水道の旅にはぜひ乗ってみたい乗り物です。便数も多く料金も驚くほど安いですよ。ただし航路が多いので間違ってしまいそうですが、それも旅の楽しみとしましょう。
この待合室は、向島町余崎に「呼子浜港」として作られたロケセットでした。建物には「呼子浜港」の名がそのまま残されています。また、室内もセットの切符売り場が移されており映画のシーンに迷い込んだような気分に浸れます。建物の目の前からは、向島の町内を走るバスが出ているので、ここから島内の観光が始められます。
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