JR可部線の可部駅の近くに、明神公園という小さな公園があります。駅からも商店街の通りからも分かりにくい場所ですが、ここにはユニークな灯篭があります。鋳鉄で作られたもので高さが3mもあります。もともと川船がここまで入る堀があり、船着き場の灯台だったのです。江戸時代の立派な作品です。この灯篭をモデルとして広島の平和公園対岸の浜胡神社に鉄灯篭が復元されました。
可部町は、古墳があったり古代神宮皇后にゆかりの伝承のある帆待川、由緒ある福王寺などがあり、古くから水陸の交通の要衝として栄えていました。また、中国山地から産出される豊富な砂鉄があったためでしょうか、鋳物業が盛んです。江戸時代の後半には藩内最高の生産高を誇っていたそうです。
その伝統を受け継いで可部には鋳物業が盛んです。昔は鍋釜、五右衛門風呂などがたくさん作られていましたが、今では自動車のエンジン、マンホールの蓋などの工業製品を作っています。そうそう、忘れてならないのは、あの懐かしい手押しポンプを注文生産ですが作り続けているメーカーも健在です。津田式ポンプを覚えている方はいらっしゃいませんか。広島が全国に誇った名品でした。その名品が作られています。
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